平成16年11月23・24日の両日(財)モラロジー研究所建設部会からの要請があり、会員の方の家の損壊家屋調査のため弊社森明弘社長と森久宏専務が新潟県小千谷市を訪問しました。
調査した建物は木造4カ所、鉄骨造店舗1カ所で応急の処置を行い、被害状況を確認しました。
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建物に危険の張り紙が |
調査をする森社長 |
ビルの1階 |
鉄骨造のブレスが無惨にも変形 |
安全そうに見えても基礎にキレツが |
ブレスが、ある部分では切断 |
屋上屋根の土台がずれる |
鉄骨造でも大きなひずみがあったことがわかる |
震災から1か月後で市民生活は落ち着いた様子、一歩中にはいると壁のハガレ、キレツ、建具のユガミはあるものの、どうにか生活ができると言った状態でした。
話を聞くと「修理したくても職人が不足していて修理仕事には来てもらえない」「調査してもらっても修理は何時になるかわからない」「雪が積もると仕事ができない」「来春以降でないと本格的復興にはならないのではないか」と不安をつのらせている。
調査した家屋は倒壊をまぬがれ、改修、修理で生活営業活動はなんとかできる状況。
調査でわかったことは、地盤が安定していて基礎が丈夫であれば今の建築基準法で十分耐えられる。また、鉄骨の建物ではラーメン構造でも基礎と柱、プレートアンカーとの接続部の損傷が多く見られた。
タンパックル補強の構造では、2・3階のすべてのタンパックルが曲がって変形や破断によって建物の強度が低下している。店舗や解体される建物も市内で多く見受けられた。 |